院長ブログ

永久歯抜歯の原因

2019.04.02更新

こんにちは!院長の田村です。

 

今日は永久歯がなぜ失われていくのかについてのお話をしようと思います。

 

先日ある雑誌で、8020推進財団が2018年に行なった永久歯の抜歯原因調査の結果を読みました。

抜歯の原因

第1位 歯周病 37.1%(2015年より4.6%減少)

第2位 虫歯 29.2%(2015年より3.1%減少)

第3位 破折(歯が折れたり割れたりすること)17.8%(2015年より6.4%増加)

だそうです。

歯周病や虫歯での抜歯が減少していてとても良いことだと思うのですが、破折が増加しているのは気になりますね。

虫歯や歯周病にならなかった健康な歯も割れてしまってはどうしようもありません。。。

 

歯の破折の原因は色々ありますが、結局は歯の強度よりも咬む力が勝ったということに尽きると思います。

なるべく歯を強くして、咬む力はほどほどにするしかないのかな?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、咬む力をコントロールするなんて難しいですよね。しかも破折の大きな原因のうちの一つの夜間の歯ぎしりや食いしばりは無意識に行なってしまうことなのでコントロールすることは不可能です。

しかし咬む力はコントロールできなくても歯の位置や形を工夫することで、咬む力が強くても歯に大きな負担を与えずに済ませることもある程度は可能なんです。

歯並びが悪いと、咬む力が部分的に集中してしまって、年齢を重ねていくと負担の大きい部分から破折してしまったりすることがあります。そういうことも歯並びをよくして、咬み合わせの力を全体的に分散させることである程度は防いでいくことができると考えています。

これから虫歯や歯周病がどんどん減っていくと、きっと次の課題はいかに歯を破折から守っていくかということになってきます。

その時に矯正治療という選択肢はとても重要になってきそうですね。

今は全然噛めるし食事も問題なくても少しずつ負担の大きい歯は傷んで行きます。将来のことを考えると今のうちに歯の位置を変えて歯の負担を少しでも少なくしてあげられたらな〜と思っています。

私の歯並びや咬み合わせ、大丈夫かな?と心配になったあなた。ぜひ当院のカウンセリングにいらしてくださいね。

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