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インシグニアセミナーに参加してまいりました

2018.07.06更新

こんにちは。ひとみ矯正歯科医院の田村です。

すごい大雨ですね。皆様ご無事にお過ごしだといいのですが・・・。

 

さて、昨日東京で行われましたインシグニアという新しい矯正治療システムのセミナーを受講してまいりました。

インシグニアってなに?と思われる方がほとんどだと思いますので解説を。

まずインシグニアは現在のところラビアル矯正装置(表側につける矯正装置)にのみ使えるシステムになっています。(将来的にはリンガル矯正装置にも応用できるようになってくると思います。)従来のラビアル矯正装置の治療にCADCAM技術を応用することで、無駄を省いて治療期間を短縮するものです。

まずは精密な型取りをするか、口腔内スキャナというものを利用して歯の形をデジタル情報化します。

そうするとパソコン上で歯列が3Dになって見ることができます。その上で、インシグニアの特別なソフトを使うことによってパソコン上で歯を移動したりすることができるのでパソコン上で精密な治療計画を立てることができます。(現在、マウスピース矯正のインビザラインでもこれが可能です。)

従来では石膏模型の歯をみじん切り(笑)にしてセットアップ模型という治療結果を予測して作った模型を作成していたのですが、これがかなり時間も手間もかかるし、材質石膏なので歯のサイズが削れて小さくなったりなども多く、誤差が大きくなります。ですのでデジタルでセットアップ模型ができるというのは精密度がアップしますのでそれだけでもかなり矯正歯科医にとって恩恵となります。

そしてパソコン上で出来上がったデジタルセットアップ(治療結果の予測模型)に基づいて、パソコン上でブラケットを接着する位置をドクターが決めて行きます。そこまでいくとCADCAM技術でその指示した位置通りにブラケットを接着できる装置、そしてそれにあうワイヤーを作成してくれるというシステムがインシグニアです。

この解説難しいですね・・・。

患者様にとって何がメリットかというと、治療前にパソコン上で治療するとこのような歯ならびになります!というのが3Dで見る事ができますので、とてもわかりやすいです。

そして患者様ごとにカスタマイズされたワイヤーが準備されてきますので、治療途中での歯科医師によるワイヤーベンドの時間も少なくできますから、患者様とお話しをしたりクリーニングを行う時間が十分に取ることができます。

また、治療期間が長引く原因はいろいろな誤差を補正することに時間を取られているということも一つあります。今まではそこを少なくしていくことが歯科医師の腕の見せ所でした。しかしインシグニアですと、精密なセットアップに基づいたブラケットポジショニングやワイヤーで治療ができますので誤差を補正するために長引いていた時間を少し短縮させることができるかもしれません。また誰が治療を行っても同じ結果をだすことができるというのも利点ではないかと思います。

私もそんなシステム使わなくても自分で十分ワイヤー曲げれるからとは思うのですが、やはり治療結果のわかりやすさなど、患者様にとってメリットの多いシステムですので導入を検討しています。

もしラビアル矯正とインシグニアシステムにご興味がある方がいらっしゃいましたらぜひご相談くださいね!もう少し詳しくご説明させていただきます。

 

福岡には特別警報も出ておりますので皆様どうぞお気を付けてお過ごしくださいね!

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