日本矯正歯科学会に参加してまいりました
2018.11.07更新
お久しぶりです。院長の田村です。
最近何かとバタバタしておりまして、ブログの更新をご無沙汰しておりました
10月30日から11月1日までお休みをいただきまして、横浜で開催された日本矯正歯科学会に参加してまいりました。
今回、とても興味深かったお話がいくつかありましたが、私としては上顎前突の早期治療とそのエビデンスについてのお話が一番興味深いものでした。
上顎前突の早期治療というのは矯正治療に携わっている先生の間でも考え方がかなりわかれていて、現在でも統一した見解がまったくない状態ではないかと私は考えています。簡単にいうと上顎前突の治療は何歳からどの装置を使って行けばいいのかというのはまだ矯正治療を行う先生の間でも統一見解がないという感じです。私も、小学生の患者様の治療をいつ始めたらいいのだろうというのは常に悩むところです。他の先生たちもみんな悩むところは一緒と見えて、会場は入りきれず立ち見の人がいっぱいで、最初私はドアの外からセミナーを聞いていました。日本矯正歯科学会でも以前、上顎前突の早期治療のガイドラインというものを作成しているものの、ガイドラインの元となる論文のエビデンスが弱いものも多く読んでいてもなんだかはっきりしない印象でした。
セミナーを聞いていて、結局、いろいろな論文を評価してみたものの矯正治療というのはいろいろなパラメーターが関与している治療なので、とても評価するのが難しく、きちんとしたガイドラインを作成すること自体が難しいんだな。ということがわかりました。早期治療がいいのかどうかという問題はまだまだ発展途上であり、わかっていないことが多すぎる。ガイドラインというのは思うほどストリクトではない。とのことでした。やはり私の悩みは解決できないみたいです・・・ずっと悩んでること、話聞いただけで簡単に解決はできるほど甘くはないよね・・・やっぱり。
そして最後に一番腑に落ちた言葉
No evidence is not an evidence of nothing.
なーんて今回のブログはとっても真面目なつぶやきを書いてしまいましたが、独り言ですので読み流してくださいね。
学会の会場でいつも仲良くさせていただいている大先輩たちにばったり会って、横浜の中華街で美味しい中華をいただいてきました。
お店の中に飾られていた可愛いお馬さんを見つけて思わず写真とってしまいました!ちなみにお料理はいつも写真を撮る間もなく私の胃の中に行ってしまうのでお料理のお写真はございません。(笑)